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【株式会社Secual 副社長 菊池正和氏インタビュー】スマートホームセキュリティで“ 家だけでなく街を守る”のが夢 

窓やドアにシールで簡単に貼り付けることができるスマートホームセキュリティ「Secual(セキュアル)」は1万円以内と手頃な値段で1セットが揃えられるのが魅力だ。ひいては街を守りたいと語る株式会社Secual 取締役副社長兼CBO 菊池正和氏に聞いた。

「安心をもっとカジュアルに」が同社のキャッチコピーであり、社名の由来でもある。

ーー開発の経緯は?

菊池:当社の創業メンバーは大手コンサルティングファームの出身ですが、独立・起業する時に、クライアントの事業を支援するという立場を超えて、自ら新規事業を創出していこうという思いがありました。その中で、事業としての可能性だけではなく、社会に対してインパクトがあるか、つまり社会的課題解決につながるような事業を構想した結果、Secualが生まれました。

ーーなぜホームセキュリティに?

菊池: メンバーに30代が多かったんです。ちょうど結婚して子供ができて家を購入する世代。守るものが出来ることで自然にセホームキュリティに目がいったのだと思います。

日本では世帯年収によりホームセキュリティの導入率が大きく変わります。年収2000万円以上だと約15%ですが、1000万円以下では1%まで下がります。警備会社のホームセキュリティは初期費用だけで何十万円とかかり、機器の設置も撤去も大掛かりになりがち。単身者や賃貸住宅にお住まいの方にはハードルが高い。でも、皆さん安全な場所に住みたいですよね。

経済格差によるホームセキュリティ普及率の低さを社会的課題と捉え、それを解決するようなソリューションを世に出そうと考えました。

欧米ではDIYも含めホームセキュリティの普及率が日本の10倍。

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「防犯」「見守り」「防災」を行う

立ち上げ当初から、Secualへの反響は大きく、立ち上げ直後に行ったクラウドファンディングでは目標金額の3倍の資金調達に成功している。実際のSecualの仕組みはどうなっているのか。

菊池:Secualは、ゲートウェイとセンサー、スマートフォンのアプリで成り立っています。ゲートウェイは、WPSボタンを押せば簡単にWi-Fiにつながります。ゲートウェイ1台に対して10台までセンサーを感知します。センサーは、添付のシールを剥がして窓やドアにパッと貼るだけですよ。

菊池:振動があるとセンサーがBluetoothでゲートウェイに伝え、ゲートウェイはWi-Fiを経由してスマホのアプリにお知らせを届けます。センサーは電池で稼働し、各機器間は無線通信なので配線工事も不要です。

センサーが異常を検知するとアプリにお知らせが届く。
通知はカテゴリーごとに一覧を確認できる。

菊池:センサーは、窓の揺れに反応しますが、どれくらいの強度で反応するか設定が出来ます。それを逆に利用し「3時間以上揺れがない場合に家族に連絡がいく」とすれば、高齢者の「見守り」になります。たとえば冷蔵庫の扉やトイレのドアなど毎日必ず開閉されるものに付ければ、開閉されない場合は何かあったと分かりますよね。

ゲートウェイの特徴はただ警報を鳴らすだけでなく「喋ること」です。異常があった時に言葉で伝えてくれる。この方が分かりやすいですし、高齢者の方にも親しみやすい。これを利用して、暴風警報などの防災情報を配信しています。これが「防災」です。「防犯」「見守り」「防災」の3軸で事業を行っています。

ーー活用シーンは?

菊池:残念ですが、犯罪は狙おうと思えばいくらでも狙えるものなんです。どれだけ事前に防げるか、犯人との鉢合わせを防げるかということを考えています。たとえば、アプリに通知が来たから、1人で帰らないで周りの人に連絡を入れるとか。なお当社では不法侵入被害が発生してしまった場合に、一律3万円の見舞金をお支払いする仕組みを用意しており、これは他社にはないユニークな点だと思います。

「声」を大切にしたかった

ーーAmazon Echoにスキルを提供しています。スマートスピーカーとの相性も良い?

菊池:「声」はもともと意識していました。高齢者の方には、タブレットやスマートフォンよりも音声の方が良いですよね。

Echoに関して言えば、Amazonさんの方から発売前にお声がけいただいてAlexaスキルの開発を進めていました。現状どれほどの方がEchoでSecualを使用しているのかは把握できませんが、使用方法について質問をいただきますので、使われているみたいですね。

ホームセキュリティは「使って楽しい」というものではありませんので、ユーザー体験として音声コントロールは面白いと思っています。

ーー声のかけ方は?

菊池:夜寝る前や出かける時には「セキュアルをオン・オフにして」ですし、「検知回数を教えて」「今日の状況を教えて」と言えば状況が分かります。

コミュニケーションを活性化し街を守りたい

Secualではビックデータを解析し防犯に役立てようと考えている。「街を守りたい」その真意とは。

Secual副社長 菊池正和氏

菊池:先ほど、「防犯」「見守り」「防災」の3軸で事業展開をしていると言いましたが、最終的にやりたいことは、家を守るだけでなく街を守ることです。一番良いのは、地域の人たちがコミュニケーションをとって一緒になって街を守ることだと思っています。その入り口にSecualがなれたらと思います。

ーー具体的には?

菊池:Secualのセンサーは、窓が左右どちらから開いたのか、内側から叩かれたのか、外側から叩かれたのかなど全て記録出来ます。こういうものを応用すれば、家づくりそのものが変わるかもしれませんし、地域で言えばどの時間帯でどの地域に何%の確率で事件が起きるのかなどをビックデータから解析することができるはずです。

ーーもしそれが分かれば、街全体としての防犯が出来ますよね。

菊池:これから発売予定のAI搭載カメラも家族の顔を認識して「お帰りなさい」など声をかけます。近所の方なら「こんにちは」と言いますし、知らない人なら「どちら様ですか?」とも。

これまでの防犯カメラだと、警戒し、警戒されるという関係性が当たり前になってしまっていますが、我々が開発しているカメラは訪問者に対して自律的にコミュニケーションをとるカメラなんです。

単にセキュリティを高めるだけではなく、玄関席のコミュニケーションのあり方が変わり、「新しい」「面白い」という体験が、導入の促進につながると感がえています。そうして各家庭のセキュリティが高まることで街の安全に貢献することになりますし、こういうものが増えていけば住人の方が自分たちで地域の安全性を高めることが出来るはずです。

ーー街起こしに良さそうですね。

菊池:そうですね。家を購入するときは、労力をすごく使うんですよ。自分の家族が住む街がどのような場所か気になる。我々が提供するツールは、コミュニケーションツールでもあるんです。ビッグデータの活用には、住人の方の協力がどうしても必要ですし、タウンマネジメントをきちんとやっていけば安全で活性化した街づくりにつながると考えています。

ーーありがとうございます。

Secualでは今、光で充電可能なセンサーを積水化学工業株式会社と、セキュリティが埋め込まれた新築住宅を株式会社LIXILとそれぞれ共同開発するなど活用の場を広げようとしている。

ご購入はこちらから。

Secual

SecualのAlexaスキルの詳細はこちらをご覧ください。

SmartHacks Magazine 編集部

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