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スマートスピーカーで宅配水を音声注文!Amazon Alexaスキル「TOKAIおいしい水の宅配便」リリースの背景を聞く

Amazonが提供するクラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa」に対応する「TOKAIおいしい水の宅配便」スキルは、スマートスピーカー「Amazon Echo」などのAlexa対応デバイスに話しかけるだけで同社が提供するウォーターサーバーのボトルを注文まで完了することが出来ます。

Amazon Echoシリーズの発売記者会見が開かれた2017年11月8日時点で、265のAlexaスキル(Alexa対応デバイスで利用できる各種サービス)が発表されました。その後スキルは増え続け、SmartHacks Magazineでは昨年11月30日に「Amazon Echoで何ができる?Alexa Skillとは?日本で使える全308スキル一覧」の記事をアップしました。2018年2月現時点で、Alexaスキルの数は450以上にものぼっています。

全スキルの中でも『音声注文』が出来るスキルは稀。「TOKAIおいしい水の宅配便」はスマートスピーカーによる未来のライフスタイルを思わせるスキルとしてSmartHacksでも注目をしてきました。今回、本スキルを提供する株式会社TOKAI(本社:静岡県)にインタビューすることができましたので、リリースの背景を伺いました。

「TOKAIおいしい水の宅配便」とは
静岡県内で利用できるウォーターボトルの宅配サービス
定期配送と都度配送の利用が可能
Amazon Alexaスキル「TOKAIおいしい水の宅配便」で出来ること
Amazon EchoなどのAlexa対応デバイスに話しかけるだけでウォーターボトルの注文・決済が出来る
注文本数と配達日時を決定出来る
株式会社TOKAI アクア本部 管理部 商品企画課 山崎秀太朗氏。

ーーAmazon Echoで音声注文が出来るスキル「TOKAIおいしい水の宅配便」をリリースされたのは、Echo発売と同時でした。なぜ、リリースされたのでしょうか?

山崎秀太朗氏(以下、山崎氏):当社グループ内にシステム開発などを行っているTOKAIコミュニケーションズという会社があります。Amazon社とのAWS等の業務打ち合わせの中でAlexaの話が出て、手を挙げたのがきっかけです。

ーーかなり早い時期のリリースでしたが、Amazon社からではなく社内からの要望だったんですか?

山崎氏:そうです。今後のスマートスピーカーの拡がりを見越してスキルを開発したい、と。TOKAIグループ全体では、ガスや住宅、保険などエンドユーザーに対する直販を行っていますが、その中でもお水の発注であれば音声注文と親和性が高いのではないかということで「おいしい水の宅配便」が選ばれたようです。

ーー開発のプロセスで大変だったことはありますか?

山崎氏:我々は実際の開発はしていないので分からないのですが(笑)。ユーザーが話すと想定されるフレーズをあらかじめスキルで定義しておかなければならないので、そうしたフレーズを選定するのは大変だったのではないかなと思います。

ーー御社側はいかがでしたか?

山崎氏:我々の方は、たとえばホームページに掲載するスキル紹介の中で、「Amazon Alexa」などAmazon社の商標に関わる文言を同社に確認してもらって必要な修正に対応するのが大変でした。Amazon社の規定が厳格に決まっており、何度かやり取りを行いました。

画像出典:おいしい水の宅配便HPより

ーー大変な面もあったんですね。リリースから2ヶ月経ちましたが、反響はいかがですか?

山崎氏:初期は、さまざまなメディアから取材が入りました。ただ実際にお客様から注文が入ったのは、まだ数件程度です。

ーーSmartHacksでは他企業様へも取材していますが、スキルに対するユーザーからの反応はそこまで多くないと聞いています。なぜだと思われますか?

山崎氏:Amazon Echoに関してはまだ招待制でしか購入することが出来ませんので、そもそもスマートスピーカー自体の普及が少なく、音声注文が出来る状態にある方が少ないというのが1つありますよね。

もう1つは、注文までに至るプロセスでの離脱です。設定から実際の音声注文までしようとして途中で挫折された方もいるかもしれません。

ーーたしかに、まだ全体的なパイが少ないですよね。Google Homeへの対応は予定されていますか?

山崎氏:いいえ。今のところEchoだけですね。

ーーそうなんですね。スキルをリリースされて良かったと思われますか?

山崎氏:ええ。スキルを公開することで対外的に「スマートスピーカーという新市場・新しい技術に積極的に挑戦していく会社」という良いアピールをできた機会になったと思っています。

また現在、我々の新規会員登録は月に約2,000件ありますが、そのほとんどは催事場で獲得しています。今後は「スマートスピーカーから注文が出来る」ということで新しい層に訴えてくれるのではないかと期待しています。

ーーたしかに、Echoはまだ珍しいですし、新しい層にアピール出来そうですね。

山崎氏:そうですね。現在の注文経路は、WEBかコールセンターです。コールセンターはコストもかかりますし、対応できる人も時間も限られます。もしもコールセンターの一部をEchoに置き換えることができれば、水事業だけでなく、グループ全体、お客様の利便性という点でも有益だと考えています。

ーー具体的にはどういったイメージでしょうか?

山崎氏:当社は、エネルギー・アクア・住宅関連を中心に多岐にわたるサービスを展開しています。最初にお伝えしたようにエンドユーザーに直販するサービスも多い。お客様は、当社に問い合わせたいことが多々あるはずなんです。

ですが、どこに電話をしていいのか分からない方や、問い合わせたいと思った時にコールセンターが開いていなくて諦める方もいらっしゃるかもしれません。

その点、Echoならいつでも話しかけられますから、Webサイトに掲載しているような定型的なよくある質問・問い合わせは、その場でEchoが回答できますし、人の対応が必要なものは一旦受け付けて、その後対応するといったことが出来ますよね。また、Echoを受け皿にしてよくある質問・問い合わせの情報を集めることが出来れば、サービス自体の改善にもつなげられます。

ーー将来的にはEchoでコストを削減することも可能そうですね。もしも他社にAlexaスキルの開発を勧めるとしたら、どのようなスキルでしょうか?

山崎氏:「おいしい水の宅配便」のように、毎回注文をする必要があるサービスと音声コマンドは相性がいいですよね。毎回頼むものがある通販などに向いているのではないでしょうか。

ーーこれから音声注文のニーズは増えると思いますか?

山崎氏:今はEchoの供給が追いついていないだけだと考えています。音声入力は便利ですし、タブレットやスマートフォンを使い慣れない方を中心に全体的にニーズは増えると見ています。

ーー普及が待たれますね。ありがとうございました。

公式HP:おいしい水の宅配便

スキルに関する詳細は、こちらをご覧ください▼

同社では静岡県以外の方に向けた「おいしい水の贈り物 うるのん」においてもAmazon EchoなどのAlexa対応端末で注文が出来るようにスキルをリリースしています▼

公式HP:おいしい水の贈りもの うるのん

SmartHacks Magazine 編集部

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