ドイツのニュルンベルクに本拠を構えるリサーチ会社GfKの中国支社が、2017年10月19日に中国のスマートスピーカー市場に関する調査報告を発表した。
この報告書では、中国消費者の国産のスマートスピーカーに対する主な不満として、音声認識力の低さ、意図しないスリープ解除の多さ、連続会話機能の不安定さ、音声認識の精度の低さなどが挙げられた。
画像出典:「中国智能音箱市場分析」GfK中国(移動通信事業部)
調査対象として取りあげられたスマートスピーカーは、京東商城の「DingDong(第2世代)」、シャオミの「Mi AI Speaker」、ロキッドの「月石」、アリババの「天猫精霊X1」、ヒマラヤの「小雅」の5つ。
あげられたユーザー意見には以下のようなものがあった。
音声認識力が低く、声を張らねばならないことが多い
雨が降っていると認識してくれなくなる
サイズが大きく、倒れやすい
曲の北京語版をリクエストしたのに、広東語版を流してくる
お爺ちゃんお婆ちゃんのおぼつかない北京語でも認識できるようにしてほしい
スリープを解除させるには、二度も呼びかけねばならない。これがめんどくさい
連続会話機能を早く実装してほしい。現状、音量を調節するのに何度もスマートスピーカーの名前を呼ばねばならない
認識精度が低い
呼んでないのに、急にしゃべり出すことが時々ある
連続会話機能が不安定で、続けて話が出来る時もそうでない時もある
説明書の字体が小さいので、年寄りは読むのに苦労する
宅急便の追跡、計算機、リマインダーなどのアプリが使え、総じて便利。欲を言えば、百度百科【訳注:百度が運営するオンライン百科事典のアプリ】と査限行【訳注:自動車ナンバープレート末尾の数字による走行規制が実施されている都市において、その日に規制されているナンバーを調べるアプリ】が使えればもっとうれしい
ヒマラヤ【訳注:既出メーカー】のメンバーシップがダメ。聞きたいものはだいたい有料
リジューム機能【訳注:前回停止したところを記憶して続きから再生する機能】がうまく作動しない
出典元:中国智能音箱市场分析