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「スマホアプリはオワコン。今開発するならスマートスピーカーで!」スキル「旬の食材」開発者 立花氏に聞く。

SmartHacksでは、毎月Google Home対応Google AssistantアプリとAmazon Echo対応Alexaスキルの独自のランキングを出しています。今回は、SmartHacksオリジナルAmazon Alexaランキング2018年1月編で2位に輝いた「旬の食材」を開発された立花 翔 氏にインタビューさせていただきました。

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プロフィール

お名前:立花 翔(たちばな しょう)氏
お仕事:エバンジェリストとして技術啓蒙をしています。

開発したスキルとアプリ:
①「旬の食材」は、季節ごとの旬の食材を詳しく教えてくれるものです。

「旬の食材」の詳細はこちら▼

②「赤ちゃんが好きな音」は、赤ちゃんの好きなガラガラやうどんをすする音を流し、泣いている赤ちゃんをご機嫌にするものです。

「赤ちゃんが好きな音」の詳細はこちら▼

アプリに限界を感じて、未来を感じるスマートスピーカーのスキル開発を始めました

ーー今回は、SmartHacksのAmazon Alexaスキルランキング2位に輝いた「旬の食材」について、お伺いしたいのですが、開発を始めたのは何故でしょうか?

立花氏:そもそも新しいものとアウトプットすることが大好きなんです。アプリだけでなくウェラブルや、3Dプリンターなど新しいプラットフォームにはとりあえず何かしらリリースするようにしています。

今はアプリ開発をしても元々トラフィックを持っていたり広告を打ったりしないと新着に載らないんですよね。市場も飽和状態で使ってもらえない。それなのにAppleに年間1万円支払わないといけないとなると、個人では開発する意味が薄いですよね。そこで最近は、チャットボットとスマートスピーカーに開発の場を移しています。

ーーなるほど。スマートスピーカーに将来性を感じますか?

立花氏:はい。プラットフォームとして、これから受け入れられるだろう母数がとても多いと思います。声による操作はスマートフォンに取って代わる可能性があるものだと思いますね。

ーーその理由は、PCやスマホの操作が苦手な人も含めてコントロールが可能だからでしょうか?

立花氏:それもありますし、両手が塞がっている時って結構ありますよね。料理をしている時もそうですし。自分に子供が生まれて実感しましたが、子育て中のお母さんが子供を抱っこしながら家事をするのは本当に大変だな、と。なので、そういうところでスマートスピーカーが受け入れられる可能性があると思います。

スマホでは出来ないことを。スキルは、「家で使う」「両手が塞がっていても使える」の2つを満たすものを作る

ーーお料理をされるのですか?

立花氏:はい。料理が好きで週末は料理をしています。長く生きていると、ほとんどの食材を食べてしまうと思うんです。そうなると、献立を考える時に参考になるのは、「食べたことがないものが食べたい」というより「旬」かな、と。旬の食材で料理をしたかったので、まぁ、自分が欲しかったスキルを作ったという感じです。

ーーどのようなシーンで利用して欲しいというのはありますか?

立花氏:明確な利用シーンをイメージして作るようにしています。自分の中でスキルを作るときのルールが2つありまして、1つはスマートスピーカーは持ち歩けないものが多いので「家で使う」。もう1つは、音声なので「両手が塞がっているような時に使いたいもの」。この2つを満たさないならば、スマートスピーカーではなくてチャットボットで作ったほうがいいと思います。今の段階だとユーザーはスマホで出来ることはスマホでやると思います。

ーー具体的にはどんなシーンで利用されますか?

立花氏:旬の食材は、料理を始める前ですね。料理本を見て、あれこれと献立を考えている時に使うことが多いです。両手で本を持ったまま使えるのは大きなメリットですね。

立花氏の手料理。左上から時計回りに、空豆、鰆の木の芽味噌焼き、飯蛸、サヨリ。どれも旬の食材が生かされています。

開発で苦労したのは?スキルの公開申請に4回落ちた(笑)

ーー開発で苦労されたことはありますか?

立花氏:開発ではそんなにないのですが、Amazonのスキル公開申請に4回落ちました(笑)初めてのスキル開発でしたので色々確認漏れがあったのと、SDK(Amazonで用意されている開発用のキット)を使わずに独自で作ったので、細かいルールをカバー出来なかったみたいです。

ーーあのテストは厳格ですよね。SmartHacksでスキルを作って申請しても必ず何かあります。たとえば、どんなことがありましたか?

立花氏:たとえば、「旬の食材」は1月〜12月までの旬の食材を紹介しているのですが、「13月は?」と聞くとエラーで落ちるといったデバッグ漏れがありました。

それから、公開情報がユーザーにとって分かりにくい、サンプル発話を充実させる必要がある、ヘルプの返答の後は質問で終わる必要がある、というようなことです。あとは、終了の指示にうまく対応できていなかったりだとか。

ーー大変でしたね。

立花氏:そうですね、ただ指摘は全て合理的ですし、デバッグの漏れなどは本来こちら側がテストしないといけないところをAmazonの方で想定してテストをしてくれるわけなので、その点はありがたいですね。修正例を示してくれるのもとてもありがたいです。

ーーそういう風にもとれるんですね。

立花氏:ええ、本当にユーザーのことを考えているなと思います。「旬の食材」は最初、旬の魚の紹介だけをしていたんです。でも、Amazonに「それなら、”旬の食材”という名前は適切ではない、と。”食材”ならもっとたくさん紹介してください」と言われて増やしたんです。

ーーそうだったんですか。「旬の食材」は、たくさんの情報が聞けるのがいいよね、ということでSmartHacksランキングでは2位に選ばせていただいたんです。ユーザー視点での意見をくださるんですね。

家族で使えるものをつくりたい

ーー今後、どのようなスキルを作ってみたいですか?

立花氏:「赤ちゃんの好きな音」は結構反響があったんですよ。私にも子供がいますし、子供が喜んでくれるものや家族向けのものを作りたいですね。スマートスピーカーは家で使うのが前提ですから。

特に、子供が生まれてから子育て中のお母さんの大変さがよくわかったので、少しでも子育てが楽になるものをつくりたいです。

ーーそれはすごくいいですね。ちなみに、課題としては何があると思いますか?

立花氏:もっといいスキルが出て来るための課題としては、マネタイズだと思います。

ーーマネタイズは開発者の間ではいつも話題になります。どのようなマネタイズの可能性があるでしょうか?

立花氏:有料で販売するか、サブスクリプション(月額制)か。あるいは、YouTubeのようにスキルを使う前に6秒だけ広告が入るとか。広告が流れてスマホのAlexaアプリやGoogle Homeアプリにカードが送られて来て情報が見れる、、、そういう可能性はあると思います。

アメリカだと、人気Alexaスキルの開発者には報酬が支払われますよね。日本でもそうなると開発者も増えると思います。あとは、Amazon Echoシリーズが早く一般販売されることも課題ですね(笑)。

ーーたしかに一般販売が待ち遠しいです(笑)今後の展望としては、どのようにお考えですか?

立花氏:大事なのは、いいスキルをたくさん生み出すことによって、スマートスピーカーのプラットフォーム自体が魅力的になっていくことだと思います。そうするとユーザーが増える。ユーザーが増えると、開発者のモチベーションが上がって、そこからより良いものが出来るという風にエコシステムが出来てくると思うんです。なので、1回ウケて終わるものではなく、長く使えるようなものを目指して作っていきたいです。

ーーありがとうございます。今後も楽しみにしています。

SmartHacks Magazine 編集部

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