• HOME
  • インタビュー
  • 「FX取引の快適な未来像」のために新技術を貪欲に取り入れる。株式会社外為どっとコムに聞く

「FX取引の快適な未来像」のために新技術を貪欲に取り入れる。株式会社外為どっとコムに聞く

主に一般投資家を対象としてFX(外国為替保証取引)を提供する株式会社外為どっとコムは、いち早くスマートスピーカーGoogle Home対応Google Assistantアプリ「外為どっとコム」の作成を行いました。いつも新しい技術に注目しているという同社にGoogle Home対応アプリを作成した背景を聞きました。

「外為どっとコム」の詳細はこちら▼

スポンサーリンク

まずチャレンジしてみることが重要

沖縄とテレビ会議でつないで。株式会社外為どっとコム 情報システム部 部長 今野憲祐氏(画面の中)、営業部 副部長 三池卓也氏(右手前)

ーーGoogle Home対応Google Assistantアプリを作られたのは、なぜですか?

三池卓也氏(以下、三池氏):もともとマイクロソフト・ホロレンズ(ゴーグル型のコンピューター)を使ったMR(Mixed Reality:複合現実。目の前の現実とCGなどの仮想空間を同時に表示する映像技術)の開発を行うなど、当社には新しい技術を積極的に取り入れていくカルチャーがあるんです。

2017年6月に発表したマイクロソフト・ホロレンズ専用ツール「MarketMR」では、仮装空間で外国為替レートやチャート、経済ニュースなどを見ることが出来る。

三池氏:また、AIを活用したレート予測は、沖縄の大学とパートナーを組んで連携して進めています。我々は「FX取引の快適な未来像」を模索していかないといけないと従前から考えていますので、その一環としてスマートスピーカーに取り組むのも自然な流れでしたね。

ーーMRにAIにスマートスピーカーといろいろされていますね。そこまで新しい技術にアグレッシブに取り組むのは、なぜでしょう?

三池氏:スマートフォンの登場で為替のチェックが非常にやりやすくなったように新技術によってFXの取引環境は変わってきました。これからもFXの取引環境は進化していくはずなんですよね。であれば、我々がその一歩先を担うべきだろうという、まぁ、勝手な想いかもしれません(笑)

そういう想いがあるので、スマートスピーカーをやらない手はないだろう、と。スマートスピーカーの性能はまだ満足できるものではないですが、一歩未来に近づいていけるのではないかということでやりました。

ーーなるほど。

今野憲祐氏(以下、今野氏):MRですとかVRですとか、たとえ現時点では単独で実用的なFXのサービスが提供できないとしても、まずはそこにチャレンジしてみることが大事だと思うんです。そういうものが合わさって、将来的に未来形のサービスとして提供できたら面白いなと思っています。

「MarketMR」では、仮想空間に現れるチャート板を手で動かすことが出来る。

今野氏:MRをやる前からスマートスピーカーは気になっていて、日本での発売を待っていました。発売されたらすぐに利用できるよう、企画書を書いて社長にOKをもらって作りました。

ただ、その時は社長に「アプリをリリースしても恐らくあまり使われないと思います」と伝えました。スマートスピーカーは、言語認識はしますけど、注文にまで対応しようとすると現時点では不安が残ります。今、何かをやりたいと思っても、FXの分野に生かすことは難しいと感じていて、まず出来ることはニュースやレートを伝えるくらいかなと思いました。

それでも新しい分野にチャンレジしていくことは常に必要です。そういう意味ではいつも新しい技術を気にしていますね。

もっと出来ることが増えれば、スマートスピーカーは使われる

ーー実際に開発をされたのは?

今野氏:開発は沖縄でやりました。

三池氏:開発での大変さはどこでした?

鴻池宏輝氏(以下、鴻池氏):Google Homeは、Dialogflowという言語解析とかをやってくれるサービスがあって、使い勝手がすごくいいので苦労しなかったです。

一方、Amazon Alexaの方は、それなりに作り込みが必要なんです。レートを聞くには通貨を指定してもらわないといけないのですが、それが聞き取れなかった場合はユーザーとやり取りをしないといけないんです。その会話の構築には苦労しましたね。

ーーAlexaスキルのリリースはいつになりますか?

鴻池氏:3月を予定していますが、、、

今野氏:いろいろ差し込みの仕事が入るんです。

ーーそういうものですよね(笑)先ほど「おそらくあまり使われないと思う」とおっしゃっいましたが実際の反響はいかがですか?

三池氏:予想通りですが、今はそんなに反響はないです。ただ、それは理由があると思うんです。もっといろんなことが近未来的に使えるようにならないと、使い勝手がいいとは言えないですよね。

今野氏:露出もあると思います。Google Homeは、どんなアプリがあるのかパッと一覧で見れないじゃないですか。以前、FXの情報サイトで記事にしていただいたのですが、その時が一番使われました。だから、アプリの存在が知られたらいいんですよね。存在が知られて、なおかつアプリで何が出来るかが分かりやすければもっと使われるようになると思います。

天気予報ならとりあえず「今日の天気は?」と聞くじゃないですか。でも外国為替のレートを知ろうと思っても、まずアプリの存在を知らなければ、立ち上げるために何と言ったらいいかということがわからない。

AIと組み合わせて出来ることが増えた時に一歩進んでいたい

外為どっとコムに併設されているセミナールームにて三池氏。

ーーどういったシーンでアプリを使っていただきたいですか?

三池氏:これは、取引をやっている方であれば、いつでもですね。世界中のレートは24時間動いているので、取引最中はそのマーケットの中に飛び込むわけですから気になりますよね。

たとえば、今、買いに入っていなくても売買チャンスがあれば買いたいので、気になるんです。ただそうなるとキリがなくて24時間気にすることになります。なので、AIで予測してチャンスが来たらスマートスピーカーで教えてほしいというニーズはあると思います。

今野氏:長期的な投資か短期的な投資かでも聞くタイミングは違います。短期的な投資をされている方はちょっとしたタイミングでチェックされるでしょうし、長期的な投資をされている方は、もう少し長いスパン、たとえば毎朝のチェックでもいいんですよね。朝、Google Homeに「おはよう」と言ったら、時間や天気に続いて為替情報も一緒に教えてくれるようになったらいいなと思います。

当社の子会社には「外為どっとコム総研」がありまして、質の良いニュースはすぐに届けられるんです。我々はAIの研究もしていますから、先ほど三池が言ったようにAIが予測したことをスマートスピーカーが話すですとか、出来ることやアイディアは沢山あります。

便利になったら、利用する人も増えるはずですから、我々の出来ることで貢献していきたいですし、出来ることが増えた時にゼロから始めるのではなくて、一歩先に進んでいたいですね。

ーー今の課題は何でしょうか?

今野氏:今は、スマートスピーカー自体の性能が課題ですよね。お客様の利便性を考えたら発注まで音声で出来たらいいのですが、FXで誤発注は許されませんから。技術的には今でも可能なのですが、精度に問題があります。だから、今はアイディアはありますが、慎重になっています。その中で当社として何をやるかというのが課題です。

鴻池氏:音声で情報を延々とアウトプットされても、聞いてる方は受け止めるのに限界があります。スマートスピーカーはユーザーの言葉をインプットされるものなので、そういったところを踏まえて、AIや映像と組み合わせてコンテンツを考えていくことが大事なのかなと思います。

三池氏:今回振り返ってみて思ったのですが、実は当社は、10年以上前から音声サービスを提供していたんです。電話で為替のレートを自動音声で読み上げるものなのですが、これが今でも意外に人気があるんです。ほとんどの方がスマホを持ってらして、為替をチェックするのに10秒かからないはずなんです。それなのに、それなりに利用者がいる、ということはですよ、音声に対するニーズは人間の中にあるんだと思うんですよね。

ーーそれは可能性を感じますね。それでは、最後に一言読者へのメッセージがあればください。

今野氏:求めているものがあれば、当社に連絡をください。いろんなことにチャレンジしていきます。

鴻池氏:アプリ作成は、そこまで難しいものではないので、興味のある方はまずはアプリ作成にチャレンジしてみたらいかがでしょう。

ーーありがとうございます。

公式サイト:株式会社外為どっとコム

「外為どっとコム」の詳細はこちら▼

SmartHacks Magazine 編集部

スマートスピーカーで遊ぶ集団。

記事一覧

スマートスピーカー対応アプリの開発にご興味がある方はお気軽にご連絡ください。

お問い合わせフォーム

スポンサーリンク

ピックアップ記事

関連記事一覧