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Clova WAVEよ、復活せよ! 持て余している「Clova WAVE」を車に乗せて活用してみる

Clova WAVEユーザーの皆様、こんにちは。皆さんはお手持ちのClova WAVE、ぞんぶんに活用されていますか? 私はというと、その後発売されたGoogle HomeやAmazon Echoに押され、いつしか利用頻度が激減してしまっているというのが、正直なところです。

実際のところ、Clova WAVEは赤外線リモコン機能を搭載していたり、またLINEのメッセージを音声による指示で送信できたりと、エッジの効いた特徴があるのですが、いかんせん使い勝手を左右する聞き取り性能はやや問題があり、Clova WAVEに向かって呼びかける回数と同じくらいの回数「聞き取ってくれない……」とグチることになる始末です。

まあそれでも、しばらく使い続けていると「クローバーーーー」といった具合に語尾を伸ばすと反応しやすいことに気づいたりと、多少のクセはつかめてくるのですが、結果的にお蔵入りになってしまっているのが現状です。

そんなこんなで、あまり出番がなくなってしまったClova WAVEの使い道をどうにか考えてみようという本企画、今回は車に載せて使う用途を試してみたいと思います。

Clova WAVEは果たして車載で復活を遂げることができるのでしょうか?

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バッテリー内蔵で車への持ち込みもラクラク

車の中でスマートスピーカーを使う利点は、運転中にハンドルを握ったまま、さまざまな操作を音声で行えることです。カーナビ側がそうした機能を持っていない場合、音楽の再生や早送り、音量の調整などを声でコントロールできることは強みになります。

さて、車にスマートスピーカーを持ち込んで使う場合、まずは電源とWi-Fi接続をどう確保するかを考える必要があります。

Clova WAVEはバッテリーを内蔵していますので、他のスマートスピーカーのように、給電方法をあれこれ悩まなくて済むのが利点です。常時音楽を流しっぱなしにしていて実測3~4時間はバッテリーが持つので、ちょっとしたドライブであれば電源不要で使えます。

またWi-Fiについては、自宅から持ち出す前に、モバイルルーターなりテザリングでスマホにあらかじめ接続できるようにしておけば、置き場所が自宅の部屋から車の中に変わっただけで、車に持ち込んですぐに利用できます。

Wi-Fiの設定情報を書き換えるにはアプリの設定画面から「Wi-Fi」を開きます.
本体背面のマイクボタンを長押しすることでWi-Fiの再設定が行なえます。筆者宅の個体ではiOSでは認識されずAndroidからでないと設定できないなどやや不安定なようです。

ほぼフル機能が利用可能、運転中にLINEの送信も可能

機能的には、時間の確認やタイマー、アラーム、ウェブに接続しての検索、予定の読み上げ、音楽再生やラジオ再生はもちろんのこと、音声によるLINEのメッセージの送信など、Clova WAVE本来の機能がほぼそのまま使えます。そもそも、置き場所が自宅から車の中に変わっただけですので、使えない機能がないのは当然といえば当然です。

唯一ネックなのが、天気予報など、位置情報を必要とする機能です。これは他のスマートスピーカーを車載で使う場合も同様ですが、スマートスピーカーは一般的にGPSを備えておらず、現在地はユーザの自宅住所で固定されているため、車で移動したからといって、現在地が随時書き換わるわけではありません。

従って、自宅から離れた場所に行って使うのであれば、スマホアプリから位置情報を適切な内容に書き換えておくとよいでしょう。とはいえ、天気予報に限って言えば、「どこどこの天気を教えて」といった具合に都市名を指定すればよいだけですので、そう大きな問題があるわけではありません。

あと、家電リモコン機能については、車内では使いみち自体がほとんどありません。営業用の車両、例えば移動販売車などに持ち込んで使うのであれば、アイデア次第で何らかの役に立つことはあるかもしれません。

Clovaの基本機能はいずれもそのまま利用できます
LINEのメッセージ送信も可能です。
位置情報は自動的に変更されませんので、必要に応じて手動で書き換えたほうがよいでしょう。もっともワンタップで現在地に設定できるので面倒というわけではありません。

車載利用でネックとなるポイントは?

では逆に、Clova WAVEを車載で使う場合にネックになるのはどこでしょうか。

まずはなんといっても置き場の問題が挙げられます。Echo DotやGoogle Home Miniのような小型のスマートスピーカーであれば、ダッシュボードに置いたり、場合によってはドリンクホルダーに入れることも可能ですが、Clova WAVEのボディーはとびきり大きいため、こうした設置は不可能です。置くとすれば座席間のコンソールボックスの上か、あるいは助手席、さらには助手席の足元あたりでしょうか。

さらに本製品重量も998g、つまり約1kgとそこそこあるので、何らかの方法で固定しておかないと、急ブレーキを掛けた時に危険です。本製品を車載で使うとなった場合、いちばんネックになるのはおそらくここでしょう。

もうひとつ困りものなのが、直射日光が入ってくる車内では、本体上部のボタンが反射によってほとんど見えなくなってしまうことです。手動で音量調節しようとしてもどこがボタンなのか分からず、うっかりショートカット2や3のボタンを押してしまい、意図せずLINE MUSICの再生が始まってしまうこともしばしばです。

これについては、天板のボタンは一切触れない、というくらいしか解決策を思いつきません。せめて天板ボタンを無効化できる機能が追加されればよいのですが、おそらく難しいでしょう。余談ですがClova WAVEは推奨温度が5~40℃、許容温度が0~45℃ということで、直射日光とは別に、あまり高温にならないよう配慮する必要もあります。

また、Clova WAVEの最大の問題といえる、聞き取り性能の低さは、車に持ち込んだからといって改善されるわけではありません。ただ密閉された車の中は、自宅と比べて大きな声を出しても周囲の迷惑になりにくいため、人間の側が大きな声を出せば、多少なりとも使い勝手は向上します。これを利点と呼ぶのはいささか抵抗がありますが、ある意味で、自宅で使っている場合よりも会話はしやすくなるのは事実です。

座席間のコンソールボックス上に置いた状態。場所としてはここがもっとも収まりがよい気がします。あとはどうやって固定するかでしょうか。
助手席あるいは助手席の足元に置くのも悪くありませんが、固定方法をどうするかが問題です。
天板のボタンは小さなアイコンだけで起伏もなく、LEDで点灯することもないので、直射日光が当たる場所ではまったく視認できなくなります。
ショートカットキーは現状カスタマイズできないため、誤操作対策でオフにすることもできません。

ネックはあるものの車載ならではの活用方法も

この他、車載用途であまりニーズがあるとは思いませんが、スマートフォンとBluetoothで接続し、外付けスピーカーとして使うことも可能です。もともと本製品のスピーカーは音質もよく、車に搭載されているビルトインのスピーカーが安物だった場合、よほど広がりがあるクリアな音が出せます。場合によってはこうした使い方もありでしょう。

以上ざっと見てきましたが、いくつか問題点はなくはないものの、運転中にLINEでメッセージを送ったりと目新しい使い方ができることに加え、車の中という密閉空間を活かして大きな声で聞き取り性能の低さをカバーしたりと、自宅で使うのとはまた違った活用が可能で、意外とバカにできないというのが試してみた感想です。

こうしたことから、スマートスピーカーを何機種か買って試しているうちにこのClova WAVEだけあぶれてしまった、LINE MUSICの無料期限が残っていてもったいなさを感じているといった場合、Clova WAVEを車の中に持ち込み、あれこれと試してみるのも面白いのではないでしょうか。

山口真弘

テクニカルライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。IT機器やサービス、アプリについてのレビュー・ハウツー記事をインプレス/I...

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